第二東京弁護士会のご案内

会長あいさつ

第二東京弁護士会会長 神田 安積 東京には4回目の緊急事態宣言が発出され、新型コロナの感染拡大が長期化しています。
 当会は、新型コロナの感染に関連する問題に対応するための電話相談及びオンラインによる面談相談や子どものためのLINE相談を実施し(いずれも無料)、災害時ADRを運用しています。
 もっとも、経済活動の停滞により、例えば、シングルペアレントやその家族、非正規雇用で働く方、日本に住む外国人などの生活は更に厳しくなっています。
 そこで、当会では、去る7月10日・11日に、「女性による女性のための相談会実行委員会」と共催し、また東京都の後援も得て、「女性のための生活、仕事、子育て、なんでも相談会」を実施しました。
 この相談会は、①相談者を女性に限定したうえで、②弁護士を含む相談担当者も女性に限定したこと、③時間制限を設けない無料相談としたこと、④カフェやギャラリーに利用される秋葉原のレンタルスペースを利用したこと、⑤花を飾るなど話しやすい雰囲気作りを心がけたこと、⑥弁護士以外の女性の相談支援者として臨床心理士、看護士、保育士、不動産業者などの専門家の協力を得たこと、⑦子ども連れの相談者のためにキッズスペースを設けたこと、⑧米・野菜等の食料品・生活用品・生理用品・美容品などの無償提供を行ったこと、⑨最寄りの秋葉原駅や浅草橋駅に法科大学院生などの協力を得て案内スタッフを配置したことなど、様々な工夫を心がけました。
 また、相談担当者は、事前に、相談接遇、生活保護を含めた公的支援制度、DV対応、性自認や性的志向に関する研修を行った上で相談会に臨み、共催団体の皆さんとの共同対応による相談を行いました。
 そして、相談会の10日ほど前から、共催団体の皆さんとご一緒して、夕方から夜にかけて、秋葉原、新宿、池袋、上野、五反田などのネットカフェ、24時間託児所、シェアハウス、コンビニなどを1軒1軒回ってチラシをポスティングするとともに、Twitter等のSNSを利用して、記者会見やポスティングの様子を日々新たに発信するなど、積極的な広報・周知に取り組みました。
 その結果、2日間で相談会にお越しいただいた女性の相談件数は合計123件。緊急事態宣言の直前の相談会としては画期的な件数であり、またご相談の内容からは、コロナ感染拡大の中で女性を取り巻く状況がさらに深刻になっていることを改めて認識させられました。今後、相談内容を集約・分析した上で、政策提言に繋げていきたいと考えています。
 もとより今回の相談会のことを届けることができなかった方たち、また届いたとしても様々な事情で相談会にお越しいただくことができなかった方たちが数多くおられるはずです。私たちは、今回の相談会を通じて得られた教訓や反省を生かし、当会の各委員会の活動を通じて、これからも様々な活動を地道に積み重ねていく所存です。

2021年(令和3年)8月
第二東京弁護士会会長 神田 安積