イベントレポート

ジュニアロースクール・イベントレポート小学生の部(2021年度)

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更新日:2022年05月10日
1 はじめに

2022年3月29日、小学生対象のジュニアロースクールを開催しました。
ジュニアロースクールは、法教育の普及・推進に関する委員会が例年実施しているイベントです。参加した生徒の皆さんに、法的な考え方を理解し、実践していただくことにより、身に付けてもらうことを目的としています。
今年度も、昨年度に引き続き、オンラインでの実施となりました。

2 内容

小学生の部では、「ADR(調停など)ってなんだろう?」という教材を使用して、小学生のAさん・Bさんの間のけんかを、第三者である他の生徒を交えた話し合いによって解決する、という疑似体験をしてもらいました。

当日は、まず、マンガを利用して、小学生のBさんが、Aさんの大事にしていたカードを破ってしまい、けんかになったというケースを説明しました。
その後、子どもたちをAさん役、Bさん役、調停委員役に分け、Aさん・Bさん役には、各当事者しか知らない事情(AさんとBさんはお互いに言いたいことがあるようです)を説明し、話し合いで調停委員に伝えたいことを考えてもらいました。調停委員役には、公平中立な立場で話し合いを進めるという調停委員の役割について説明し、話し合いでどのようなこと聴くかを考えてもらいました。
そのうえで、Aさんと調停委員、Bさんと調停委員との間でそれぞれ話し合いを行いました。その後、また役ごとに集まって作戦会議を行い、どういった約束事ができれば「仲直り」ができるかを考えてもらいました。最後は、Aさん・Bさん、調停委員が一堂に会して話し合いを行い、それぞれが「譲ってもいい」と考える条件、「どうしても譲れない」と考える条件などをすり合わせながら、各班の約束事を決定しました。

3 まとめ

この授業を通して、①話し合いによって、お互いが「納得」できる解決方法を見つけることができること(話し合いによる解決の意義)、そのために、②話し合いでは自分の意見をきちんと伝えつつ、相手の意見もよく聴くことが大切であることを、体感してもらえたと思います。班によって約束事の内容が異なっていたことにも、面白さを感じたという感想もありました。
授業終了後は、子どもたちから弁護士へ質問してもらう時間を設けました。オンライン上ではありますが、会話も弾み、とても楽しい時間となりました。子どもたちの真剣な表情や活発な笑顔等、色々な表情が見られた、充実した授業となったと思います。

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