第二東京弁護士会

トラブル事例

職場のトラブル

トラブルの概要
セクハラを受けたと女性社員から訴えがあり......

会社内のセクハラに関するトラブルです。 ある会社で、男性社員にセクハラを受けた、と女性社員から訴えがありました。女性社員はその後体調を崩して休職しています。 会社は、女性社員、男性社員の双方から事情を聴きましたが、男性社員はセクハラを否定し、妥協点が見つかりませんでした。 会社は、双方の社員の了承のもと、適正・妥当な解決を求めて、仲裁センターに和解あっせんを申立てました。 仲裁センターの手数料は、会社が全て負担するということでした。

和解あっせんの経過

男女2名のあっせん人で手続を担当することとなりました。
1回目の和解あっせんの期日では、双方の社員の言い分は対立したままでした。
女性社員は、セクハラの内容について多くを語りませんでした。あっせん人は、女性社員の気持ちを考え、セクハラの詳しい内容はあえて聴きませんでした。そして、男性社員に対して、次回の期日までに、このような紛争になってしまった原因をよく考えてもらいたいと話しました。

2回目の期日の冒頭、男性社員から「私の軽はずみな言動で紛争を招いたことを謝罪したい。100万円以下であれば一括で支払える。」との申し出がありました。女性社員はその申し出を受け入れましたが、会社の責任も明確にするよう求めました。

その後、あっせん人が調整した結果、3回目の期日に、会社も対応の不備を認めました。

その結果、男性社員が100万円を、会社が50万円を、女性社員に対してそれぞれ支払うことで和解が成立しました。
申立てから和解の成立まで約2か月での解決でした。

気になったら、聞いてみよう!

第二東京弁護士会 仲裁センター03-3581-2249

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